水まわりリフォームで失敗しないためのポイントとは?
リフォームをお考えする中で、トップに多い項目の「水回り」のリフォーム。
日々の暮らしの中で密接に関係する箇所だからこそ、皆様もより良くしたいのではないでしょうか?
一つの例ですが、私の実家でも以前お風呂場のリフォームをした後に
新しくなったお風呂から上がった父が「本当に変えて良かったね」と、とても笑顔で話してくれて
そんな父を見ていた母がとてもニコニコしていたのを覚えてます。
その位、水回りのリフォームをする事で人の生活をより豊かにしてくれるのです。
しかし、中には失敗してしまう方も残念ながらいるのです。
少なくてもホームリーワンのHPを見ている方には、失敗はして欲しくありませんので
「トイレ・浴室・洗面・キッチン」の項目に分けてそれぞれの「失敗しないためのポイント」をお伝えしていきます。
トイレの扉というのは、狭い廊下から入ることを考えて、幅が比較的狭く作られていることが多いです。
今は問題ないかもしれないですが、老後の際にはスムーズな出入りをすることが難しくなる可能性があります。
そのため、長い目をみてドアの形に気を付ける事と、できれば「引き戸タイプ」にすることをおすすめします。
現在のリフォームの技術では、比較的簡単に引戸にする方法もあります。
あと、敷居などの段差も無くす事で、ドア前のスペースを広めに取る事が出来ます。
このドア前のスペースがあることで将来、人に支えられる時や、車椅子で出入りする時に動きやすくなります。
手すりも現在は必要性が無いと考えているかと思いますが
将来立ち上がる時に手すりがないため、ペーパーホルダーをつかみ立ち上がろうとした際に、事故に繋がったという例がいくつもあります。
立ったり座ったりする時に事故を防ぐためにも、必ずトイレ用の手すりを取り付けておきましょう。
ただ、トイレが狭い場合は「手すりを付けることで身動きが取りにくくなりそう」と思われるかと思いますが
普段は折りたたんでしまっておけるタイプの手すりがありますので、そちらを取り付ける事で問題を解決できます。
「掃除がしやすい便器・建材」を選ぶ事がとても大切です。
選び方としては、汚れが溜まらないフチなし形状の便器、汚れが付きにくい便器など、掃除のしやすい便器が
多数出ておりますので、一度比べてみることをおすすめします。
そして、特に注意するべきポイントは「床材」なのです。
塗装のない床板や通常のフローリング材では、すぐシミができたり変色してしまいます。
床をフローリング張りにするなら、アンモニアや薬品に強いタイプを選ぶことをオススメします。
強化ウレタン仕上げのコルク材、クッションフロアシート、トイレ専用のタイルなどもオススメです。
更に、壁材には壁紙や珪藻土などの機能性壁材を使うと、消臭や調湿機能を発揮してくれるのでよりトイレが快適になります。
「トイレに収納性はいらないよ!」と思われる方もいるかと思いますが
トイレは意外と小物が多く、掃除道具、衛生用品、トイレットペーパーのストック等の収納スペースが必要なのです。
しかし、ただでさえ狭いトイレに、収納ボックスなどを付けてしまうと、トイレ利用時・掃除をする際に邪魔になってしまうことがあります。
なので、そのような小物をいつ使うのか?であったり、使用する体勢・頻度などを考慮することがとても大切なのです。
現在、壁の厚みを利用した収納スペースなど、あなたにあった収納を選ぶことが、見た目も良くなり、掃除しやすいトイレになります。
浴室というのは、人がリラックスできる空間の一つでありますが
実は浴室の事故というのも、非常に多いのです。
例えば、浴室と洗面所の温度差によって、寒くて震えたり、心臓がドキっとしたりするヒートショック現象。
ヒートショックは血圧や脈拍が急上昇するため、身体に大きな負担がかかり、お年寄りでは死亡事故につながるケースもあります。
特に冬に多い事故で、北海道だとなおさら温度差には気を付けなければなりません。
なので、浴室と洗面所を暖かく保ち、温度差をなくすことがとても大切なのです。
暖房機能が付いた浴室乾燥機なら取り付けが簡単ですし、床暖房が使える給湯器もあります。
洗面所側は、ファンヒーターが使えるように、足元にコンセントを取り付けておくと便利です。
誰もがご経験があるかと思いますが、浴室の床というのは
水や石鹸で濡れますので、大変滑りやすくなっています。
なので、浴室リフォームの際には
・床を滑りにくくする
・段差を無くす
・体勢を変える場所には手すりを取り付ける
・ガラスは割れないようにシートを挟んだガラスを使う
といった安全対策がとても大切です。
また、水栓金具などの位置もとても重要です。洗い場の側面や背中側の壁に金具がある場合には身体をぶつけやすく、大ケガをしてしまう可能性があります。
ポイントとしては、水栓金具は洗い場の正面に付けて、出来る限り凸凹の少ないデザインを選ぶことをオススメします。
そして意外な危険が、「タオル掛け」なのです。
「タオル掛け」は体重を支えるために作られたものではないので、よろけた時にとっさに掴んでしまうと外れてしまい、大ケガのもとになります。
手すり、もしくは手すり兼用の丈夫なタオル掛けを取り付ける事が、ケガを起こさない為の安全策になります。
浴室リフォームは、必ず空間にこだわり、自分にとって居心地のいい空間を作る事が大切です。
毎日のお風呂が楽しくなると、本当に生活が豊かになります。
そのために面積を広げたり、大きな窓を付けたり、2Fへ移動して眺めをよくするなど、自分好みのお風呂にする事ができます。
もし、浴室の面積を広げられない場合の一つ方法として
・浴室と脱衣所をガラスで仕切る
・庭やバルコニーに向かって大きな窓を取り付ける
上記をする事で開放的な雰囲気を作る事ができます。
でも、「常に透明ガラスでは・・・」と思うかといますが
スイッチ1つで透明、不透明を切り替えられるガラスもあるので、ガラスで仕切るのはオススメします。
ただ、大きな窓や出窓を取り付ける際の注意点があります。
リフォームで窓を大きくした場合、外からの視線が気になってしまい、リラックスな空間を作れなかったという事例もあります。
まずは化粧室として機能する洗面所にする事を考えましょう。
化粧室の一番の特徴は小物の多さです。
歯ブラシ、タオル、髭剃り、化粧品のボトルやスプレーなどたくさんの小物があるので、洗面台の収納だけでは足りなくなることがよくあります。
ただ、このような小物を高い場所にある吊り戸棚や奥行きの深い収納に入れると不便です。
そこで、壁の厚みを利用する「壁埋め込み収納庫」を取り付けるリフォームをオススメします。
壁埋め込み収納庫の奥行きは10センチ程度ですから、小物の出し入れがしやすく、ひと目で見渡せるので、化粧品などの収納にとても便利だからです。
次に注意したいのが洗面台の「高さ」です。
高めだと洗顔時に腰を曲げずに済み楽になる反面、洗顔の水が肘に伝わって床が水浸しになってしまいます。
そこで、洗面台の高さを選ぶ時の一つとして
洗面台の高さは「身長165cmの人で80cm程度」が目安になります。
また、注意点として家電用のコンセントを取り付ける事を必ずしてください。
だんだん増えていくことを考慮し、少し多めに付けておきましょう。
増設する機会というのは、リフォームの時しかないのでしっかり検討する事をオススメします。
洗面所に洗濯機がある場合は、そばに照明器具を取り付けておくことをオススメします。
夜に洗濯した際も汚れ落ちがよく見えるようになるからです。
考えるべきポイントは
・洗剤や柔軟材の置き場
・洗濯物を入れて置く場所
・干し場への移動
など
「あなた自身が家事をしやすいように考える事」がとても大切です。
洗剤のストック類は普段使わないため、床下収納に入れたり
「家事はできるだけ効率的にしたいという方は、洗濯場とキッチンをスムーズに移動できるように通路を確保しておく事をオススメします。
足拭きマットがあっても、洗面所の床は水滴が付きやすいため、腐りやすいのです。
築15年くらいを目安に、浴室に接した洗面所の床下が腐食してきてしまいます。
そこで洗面所の「床材」は水に強い材料をオススメします。
例としては
・タイル
・クッションフロア
・耐水フローリング
・コルク
などがオススメです。
ここで見落としがちなのが、「天井・壁」です。
天井・壁も同じく水滴が付きやすいので
調湿機能がある壁紙や珪藻土、エコカラット、防カビ機能のある塗料がオススメです。
キッチンのリフォームを考えるうえで、一番大事なのは「料理をどのようにするか」をまず考える事です。
例えば
家族と一緒に料理を楽しみたい方 → オープンキッチン
家族と顔を見て、コミュニケーションを取りながら料理をしたい → オープン対面キッチン
出来るだけ早く料理を済ませて、その後はリビングでゆっくりしたい → クローズドキッチン
出来ればオープンにしたいけど、片づけてない時は見せたくない → セミオープンキッチン
主にこの「4つ」のスタイルのどれかを決める事です。
また、キッチンとダイニングとの間に引き戸を設けて、普段はオープンキッチンとして利用もできますが
来客時などに閉めることで、キッチンスペースを隠すという方法もあります。
もし、子育てをされているお母様であれば「オープンキッチン」がとても人気です。
人気の秘密は、「料理中も子供の様子が見られて安心」という事です。
ちょっと目を離した隙に、お子さんが事故に巻き込まれるという事が考えられますので
常に状況を見れるのが安心に繫がります。
次の段階は、「I型」「L型」といった、キッチンの「レイアウト」を考える事が大切ですす
レイアウトを考えるうえで
・キッチン周りの構造
・コスト
・空間の広さ
これらの「3つ」が非常に重要です。
業者に相談されて構造上、キッチンの場所を変えられない場合は、基本的に同じレイアウトのキッチンになります。
お客様の状況別にお伝えすると
予算的に余裕がない・間口が広い場合 → I型キッチン
間口がコンパクト・間口は狭いが奥行がとれる場合 → L型キッチン
をオススメします。
更に、よりキッチンを快適にする場合には
「シンク」「加熱調理器」「冷蔵庫」などをどのように並べるかがポイントです。
業者に、「私は調理中にこのように動きたい・動いている」などきちんと伝える事で
満足のいくリフォームに繋がります。
キッチンのリフォームをするうえで、「高さ」も非常に重要です。
スタイル・レイアウトが完璧であっても、高さがあなたに合わないと台無しになります。
更に、キッチンのリフォームをして失敗した方々も
「低すぎて腰が痛い」
「高すぎて食材を切る時に力が入ってしまう」
など、高さに関してのお声が非常に多いです。
基本的にキッチンの高さは「80㎝・85㎝・90㎝」の3種類になるのですが
この3種類の中から選ぶ場合に、参考になる目安が
【身長÷2+5㎝】
になります。
例えば、160㎝の方であれば「85㎝」(160÷2=80 80+5=85)が最適になります。
ただ、ここでの注意点は「あなたがどうゆうスタイルでキッチンに立つか?」です。
もしかすると
「少し高めにキッチンを設定して背筋を伸ばしながら作業をしたい」
「子供とよく料理をするので、少し低いキッチンがいい」
など、あなたの日常のスタイルによっては上記の「目安」が全てとは限りません。
なので、あくまでも参考にしてみてください。
そして、キッチンのリフォームをするうえで
見落としがちな「シンクとコンロの配置や高さ」になります。
高さを選ぶポイントとしては、コンロの方が力を使う作業が多くなるので
コンロを基準にして高さを決める事をオススメです。
もし、お時間に余裕があるのしたら「ショールーム」で比較するのが一番オススメです。
その時には、実際にキッチンに立つ時に履いているスリッパに履き替えて
動いてみる事をオススメします。